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髙橋 聡美 院長
タカハシ サトミ
SATOMI TAKAHASHI |
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空の木犬猫病院 |
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生年月日:2月15日 |
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出身地:千葉県 |
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血液型:B型 |
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趣味・特技:広島カープの応援、カフェめぐり、絵と文を書く、スキー1級 |
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好きな本・愛読書:源氏物語 |
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好きな映画:紅の豚、メリー・ポピンズ、チキ・チキ・バン・バン |
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好きな言葉・座右の銘:何でもない日バンザイ!、禍福はあざなえる繩の如し |
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好きな音楽・アーティスト:Mr.Children、小沢征爾、ベートーヴェン |
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好きな場所・観光地:神宮球場、銀座 |
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■この道を志したきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。 |
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もともとは、馬から始まった世界でした。私は小さい頃に乗馬をやっていて、兄はそのままインストラクターになり、現在は装蹄師をしていますけど、自分も「なにか馬関係の職業に就ければ…」と思っていたんですね。それで周りを見渡してみると、「獣医師だけはいないな」と思ったので、この職業を志すようになったんです。
馬の勉強をするために大学に進んだのですが、卒業して最初は開業医の先生の元で勤務しました。「産業動物とは違う、きめ細やかさや思いやりのある医療を小動物の現場でまずは学びたい」と考えての選択でしたが、そこですっかりこの世界にはまってしまったんです。獣医になったばかりの私が一番困ったのが治る見込みのない…中でもがんを患った子を診る時でした。書物で得た知識はあるものの、"本当の言葉"で説明を出来ないもどかしさ。それを突き詰めていくうち、日本小動物がんセンターの先生方や様々な患者さんとの出会いがあり、現在に至りました。 『空の木犬猫病院』は、2012年の10月に開院しました。この土地は、私の祖父が父に向けて遺してくれた土地だったんです。以前は劇団の練習場等に使われていたようなんですけども、せっかくおじいちゃんが残してくれた土地をもっと有効に使いたいということで、この場所での開院を決めたという形です。 |
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■『空の木犬猫病院』のコンセプトをお聞かせください。 |
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「楽しく通える場所にしたい」というのがコンセプトです。病院って、人も動物もみな嫌がりますよね。それが原因で足が遠のいてしまい、結果、「もう少し早く来てくれていれば…」ということが多々ありました。この場所は、ワンちゃん同士のお待ち合わせに使っていただいても良いし、用がなくても来られる病院にしたかったんです。普段から利用していただけていれば、いざという時にも億劫になりませんし、ワンちゃん自身も遊び場だと思っているから、嫌がらずに来られる利点があると考えています。
病院名の"空の木"にしても堅苦しさのない響きにこだわり、絵本や物語のタイトルにありそうな優しい雰囲気の名前を探していました。「なんだろ?ちょっと行ってみようかな」と興味を持ってもらえる名前。病院らしくない名前で、年代問わず発音できて覚えやすい名前。「病院に行く」ではなく、それこそカフェ感覚で「今日、“空の木”に行く?」なんて、気軽に呼んでもらえたらうれしいです。 |
■緩和ケアとはどのようなものでしょうか? |
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今は、根治治療や高度医療を施してくれる場所を探すのに困ることはありません。私が以前研修医としてお世話になっていた日本小動物がんセンターにしても、しかりです。だけど、その反対に、何をしても改善の見込みのない子が行く場所は、ごくごく限られているんですね。
当院では、最期のその時まで、お家で出来る限り自然な形で過ごしてもらえるようサポートをする緩和ケアに重点を置いています。元気な時の100%のものをその子達に求めても、落ち込むことしかありません。でも、まだまだ良く出来る部分もあって、そこを見つめてあげることで、飼い主さんの気持ちも楽になることがあるんです。それから、「どうなっていくかわからない」というのも大きな不安要素の一つです。なので、今どういう状態で、どうなっていくのかを経験と医学的なデータからきちんとお話するようにしています。それにより、不思議と受け入れられるようになったり、その子とご家族にとって本当に必要な治療を選ぶことが出来るんです。
当院ではなるべく長い時間、話を伺うようにしています。決して流れ作業のようにならないように。それこそ、私たち街の病院だからこそ出来る役割だと考えています。 |
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■診療に際して心掛けていることを教えてください。 |
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人も動物も、なるべく怖がることのないように配慮しているということですね。ここは造りからして動物病院っぽくないですし、ユニフォームも白衣などではなく、あえて私服に近いものを選んでいます。
診療に関しては、ニュートラルな気持ちでいるようにしています。人それぞれ求めているものが違うし、その子その子の性格もあるので、様々な環境を考慮し、ご家族の気持ちに沿った、そして動物のためにもなるベストな選択肢を探していけるよう、会話をすごく大切にしています。
決まりきったことがないということでは、予防医療も同様です。例えば、病気の子とそうではない子でその対応は変わってきます。ワクチンも機械的に打つのではなく、種類、接種間隔や接種場所などを、環境や健康状態に合わせて決めています。不要な接種を避けたい場合には抗体価検査を行い、効き目が落ちていれば打つということもしています。病気が理由でワクチンが受けられない子もいますので、お散歩する元気な子には病気を蔓延させないためにも適切なワクチン接種プログラムをご提案しています。 |
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■最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。 |
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是非、ペットを飼う前の段階で相談に来ていただきたいと思います。飼われてからの相談ももちろんお受けしてますが、多くは飼う前の段階に問題があることが多いので。環境に合っていなかったり、大事なことを見落としていたり。幸せな生活を始めるために、協力させていただけたらうれしいです。すでに飼われている方は、その子の「ふつう」が何かを知るようにしてください。それが病気を早く見つける一番の近道なんですよ。
まずは、気軽に遊び行くつもりでいらしてみてください。よく顔を出してくる子は、私も動物もお互いよくわかっていますから、診察もスムーズにおこなうことが出来ます。もちろん、小さな変化を見逃さないことにもつながっていきますしね。どんなに些細なことであっても、なんでも聞いていただければと思っています。あ、それから、病院の入り口は引き戸になっていますのでご注意ください。よく入り口でお困りになっている場面を目にしますので(笑)。
※上記記事は2014.1に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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