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加藤診療所

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加藤 賢二 院長
インタビュー
加藤 賢二 院長 カトウ ケンジ
KENJI KATO
加藤診療所
生年月日:1950年6月23日
出身地:東京都
血液型:A型
趣味・特技:ゴルフ、スキー
好きな本・愛読書:ミステリー・スパイ小説
好きな映画:007 私を愛したスパイ(オープニングのスキーの場面が特に印象に残っています)
好きな音楽:ジャズ
好きな場所・観光地:白馬・黒菱の食堂(学生時代、スキーでお世話になっていたところです)
■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
父がここで開業医をしていました。それを受けて、私には物心がつく頃から「医者になるもんだ」と思い込んでいたようなところがあったんです。しかし、父からは具体的に「どうこうしろ」と言われたわけではありません。だからこそ、何をそんなに思い込んでいたのか、いま考えてみても不思議に思うところですね(笑)。
東京医科大学を卒業して麻酔科に籍を置きました。麻酔科を選んだのは、親しかった先輩に誘われたからというのが1つ。それから、緊急の時に必要とされるというイメージがあったのが1つ。あとは、当時の担当教授のユニークな考えに惹かれてのことでした。教授は、「良い麻酔をかけるためには、自分でも術者としての経験をしないとダメだ」ということを常日頃仰っていました。それで私も外科や、循環器科、その他にも様々な科を廻ることになったんです。そこで得た知識や経験が、結果的にいまにつながっているのかもしれませんね。
昭和59年(1984年)に『加藤診療所』を父から引き継ぎました。父の代から数えればもう60年近く、この街で診療所をやらせていただいていることになります。

加藤 賢二 院長 加藤 賢二 院長

■『加藤診療所』の概要についてご説明ください。
『加藤診療所』では内科・小児科・麻酔科・外科・放射線科を標榜しています。患者さんはご近所にお住まいの方が多く、風邪から始まって、内科系の症状で見える方が大半になります。
診療所は平成に入ってから改装を致しました。バリアフリーを念頭に置いた造りにしたのは、今の時代を意識してのことです。改装前は靴を脱いでお上がりいただくのに、50センチくらいの段差があって、ご年配の方にはご苦労をお掛けしていました。それを、靴を履き替える必要もなく、入り口からスムーズに車いすの方も入ってこられるような造りに致しました。超特大!のトイレも含め、すべての方に気を使うことなくご利用いただける院内となっているかと思います。

■ペインクリニックについてお話しください。
加藤 賢二 院長麻酔科(ペインクリニック)ということに限ってみれば、当院には葛飾区や港区といった遠方の方もお見えになります。手の痺れ、首の痛み。それから腰痛に膝痛などの耐えがたい痛みを訴えて来られる方が多いですね。その痛みに対して、内服薬、もしくは神経ブロックを用いて痛みの緩和を図っていきます。
痛みを抱えているということは、それだけで生活に支障をもたらします。痛みがあることで、何でも無いことに自らブレーキをかけることがあるんです。ペインクリニックの意義は、その痛みをとってさしあげることに他なりません。痛みが軽くなるだけで、随分と生活の質を高めることが出来ます。少しでも患者さんの生活を楽に導きたいと考えて治療にあたっています。

■診療の際に心掛けていることをお聞かせください。
その患者さんにとって何が一番かということを考えています。完治が目的なのか、それとも、現状より悪くならないということがベースになるのか。それは患者さんによりけりです。
最近、非常に多くなってきている病気として認知症が挙げられます。現段階において、認知症に対処するお薬は根本的な治癒を約束するものではありません。どちらかといえば、認知症が進行する速度をゆるめるというのが今のお薬といことになります。それにより、例えば無表情だったお顔が笑顔になっていく。患者さんのちょっとした変化がご家族に喜びをもたらすことにつながれば、それは私にとっても非常に嬉しいことになります。
よくお話を伺った上で、ご本人、そしてご家族が何を望んでおられるのかということを重視して治療に臨むようにしています。

■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
当院ではまず、「診察ありき」という姿勢で診療に取り組んでいます。定期的な検査はもちろん有効なのですが、それに頼りきりというのも宜しくありません。データだけを見て、患者さんを診ないというのでは本末転倒ですからね。
父の代から続く、患者さんのお顔をしっかり拝見して、診察をおこなうことをこれからも続けていきたいと考えています。

※上記記事は2012.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。


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