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小林人形資料館

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小林人形資料館
生年月日:1936年12月10日
出身地:茨城県
血液型:A型
趣味・特技:読書
好きな本・愛読書:ジャンル関係なく読みます
好きな映画:寅さんシリーズ
好きな音楽:童謡、由紀さおり、安田祥子
好きな場所:墨田区八広、自宅周辺
小林人形資料館詳細情報はこちら
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■著名な日本人形師であったご主人、故小林繁さんと日本人形の出会いについてお聞かせ下さい。
小林繁の父親、小林岩四郎が、幼い頃に親類の人形屋さんに奉公に出たのが最初のきっかけだったようです。当時と言いましても明治末期の話ですから、小さな子どもが小僧として外に出されるのは当たり前だったそうです。奉公先の人形屋さんで人形制作を学んで、親方から後を任されたことから小林家の人形制作は始まり、息子の繁がその後を受け継いだということですね。繁は小さな頃から父親の人形作りの手伝いをしていたと聞いています。

小林 操 さん 小林 操 さん

■小林家の人形製作には大変著名な方も関わっていたそうですが?
岩四郎さんには、よく滝澤光龍斎(たきざわ こうりゅうさい)さんの話を聞かされました。滝澤光龍斎(二代目)さんは日本人形制作には欠かせない名人で、大正から昭和にかけての関東の日本人形界の中心人物でもあった、それはそれはすごい方だったんですよ。1927年(昭和2年)にアメリカから青い目のお人形が親善の証しとして贈られたんですが、その際に日本側は「答礼人形」として58体の日本人形を贈ることにしたんです。その大半の人形を東京で作ることになりましたが、その人形の原型となる木型を掘ったのもこの光龍斎さん。おじいさんは、一緒に仕事をしていましたが「あの人の右に出る者はいない」なんていうぐらい、とにかくすごい腕の職人さんだったそうですよ。
うちの資料館には光龍斎さんが作った「頭」が今でも残っていますが、本当に良いお顔で、来られた皆さんが、お人形さんの顔を見てはびっくりされます。

■小林人形資料館に展示されている人形についてご紹介下さい。
小林 操 さんGHQ総司令官マッカーサー元帥に贈られた人形や、特攻隊の若者が抱いて出撃していった「ほまれ人形」、アメリカから贈られた「青い目の人形」の写真、日本からアメリカに贈られた「答礼人形」(複製)などをはじめ、歴史ある人形たちを展示しています。
「答礼人形」は当時、お巡りさんのお給料が60円ぐらいの頃に、一体350円かけて作っていたそうなので、今考えると相当なものですね。「ほまれ人形」は、可哀想な歴史もある人形です。この人形は戦時中、特攻隊員の息子を持つお母さんたちが小林を尋ねて来られ、人形に自分の着物を着せ、お守りを入れて息子に持たせたいと願われたことから作られたそうです。昭和19年~20年の間に50体ほど作ったと聞いていますが、ほまれ人形の多くは特攻機の若者と一緒に戦火に散ったと聞いています。資料館では何とか残った貴重なほまれ人形を展示しています。

■小林人形資料館にはどのような方が来館されていますか?また来館者の感想はいかがでしょうか?
日本人の方は年配の方が多いですが、海外からは若い方もいらっしゃいますね。国内でも、都内近郊の方だけでなく、東北や関西、沖縄など遠方から来られる方もいるんですよ。皆さん色々調べて来られるみたいで、ご覧になると「来て良かった」とか「すごいね」なんておっしゃいます。
外国の方は芳名帳に感想も書いて帰られるんですが、「伝統ある人形を見ることができて良かった。書き残してくれてありがとう」、「可愛らしい人形たちに会えてよかった」「素晴らしい人形たちだ」なんて残してくれているみたいで。私は英語じゃなんて書いてあるか解からないですけど(笑)、後で内容を人から教えてもらうと嬉しく思いますね。

■最後に地域の皆様にメッセージをお願い致します。
人形作りはおじいさんの代からやってきたものですし、繁さんも毎日、職人として恥じない仕事をしようと夢中でやっていましたから、この歴史ある人形たちを何とか残して行きたいと思っています。
遠方からはるばる来て下さる方もいらっしゃいますが、資料館は予約制ですので、来られる際は必ず予約の電話をして下さいね。

※上記記事は2012.2に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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