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日下 邦明 院長
クサカ クニアキ
KUNIAKI KUSAKA |
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日下医院 |
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生年月日:1948年6月21日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:A型 |
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趣味・特技:旅行、車 |
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好きな言葉・座右の銘:忍耐と寛容 |
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。 |
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『日下医院』は昭和21年、戦争が終わり日本に帰ってきた私の父が兄弟3人と共に診療を開始したのが始まりになります。当時は内科・小児科・産婦人科・外科・整形外科を扱う日下“病院”を標榜していました。
私が医師を志すようになったのは、その頃の父の日常を見てのことだと思います。当直をしたり、夜中でも往診に出掛けたり、責任感を持って仕事に取り組んでいる父の姿を見て、「僕が継がなきゃいけないんだ」という意識を自然と植え付けられたという感じでしょうか(笑)。
その頃のことで今でも思い出すのが、私が中学校2年生の頃のある出来事です。その日、日下病院の目の前で交通事故が起き、病院に怪我人が担ぎ込まれるということがありました。私はたまたまその時居合わせたのですが、不覚にも運ばれてきた人の大量の血を見て、身体中の力が抜けてしまったんです。「医者には向かないかも・・・」と落ち込み、父からの叱責を受ける覚悟もしていたのですが、私から話を聞いた父は、「誰にでもそういう経験はある。だから、そんなことで諦めるな。」と思いもかけない言葉をかけてくれました。普段は厳しかった父だからこそ、その時の言葉を印象深く憶えています。
私が大学5年生の時に父は肺がんにかかり、その翌年に亡くなりました。父の死後は一旦、産婦人科医だった叔父がその跡を引き継いでくださり、大学卒業後に私がその任を受け継ぐこととなりました。父や叔父達が残してくれたものを引き継ぎ、私が出来る精一杯の診療を続けていきたいと思っています。 |
■『日下医院』の概要についてお聞かせください。 |
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『日下医院』は内科・小児科・呼吸器科を標榜しています。大学を卒業して呼吸器科を選択したのは、私が父と祖父の2人をともに肺がんで亡くしたということを受けてのことです。
呼吸器科を訪れる方は、喘息の方、それから慢性閉塞生肺疾患や肺気腫など、実に様々です。最近では大学病院に通われていた方が、紹介を受けて、在宅酸素療法を当院でおこなうというケースも多くあります。 |
■呼吸器系の疾患の一例をご紹介ください。 |
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墨田区では現在のところ、呼吸器科専門医は私が1人という状況です。(2012年9月現在)それがあってのことか、呼吸器系の疾患の疑いを抱いて、遠くから当院へお越し下さる方も多いんです。
「2ヶ月間、咳が止まらないんです」とお見えになった方がいらっしゃいました。お薬も飲んでる、レントゲンも撮った。だけど、原因がわからないということで来院されました。色々と伺っていくと、1つだけ気になることがありました。その方のお勤め先で「鳥を飼っている」と。鳥から人に移る病気にオウム病というものがあります。この疾患は専門的と言いましょうか、呼吸器の専門医しか扱わないような薬でしか治らないんです。幸い、その方の場合、お薬を出して4日目に咳が止まりました。
原因がはっきりせず、風邪のような症状が1週間以上続くようなら、念のため、いらしていただくのが良いかと思います。 |
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■インフルエンザについてお話を伺えますか? |
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私は押上保育園の園医をしており、また、墨田中学校の校医も務めています。健康診断等、子供に関わることも多いわけですが、これから寒くなるにしたがい、怖いのはやはりインフルエンザです。
インフルエンザの治療薬と言えば、リレンザ、それからタミフルが挙げられます。ただ、タミフルの場合、10代以下の子供さんに危険が伴うことは皆さんもご承知のことだと思われます。
イナビルという治療薬を皆さんご存知でしょうか。まだそれほど一般的ではないのですが、このお薬は子供さんにも安心なものです。小さなお子さんのいらっしゃる方は頭の片隅に入れておいていただくと良いかもしれません。 |
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■最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。 |
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風邪を引くと、まず鼻水が出てきて、その鼻水が喉に及ぶと今度は喉が痛くなり、発熱、さらに症状が進むと気管に炎症を起こし、痰が出てきます。これを呼吸器科ではマーチ、行進と呼んでいます。つまり、放っておけばどんどんと症状が先に進んでしまうということですね。
特に痰に色が付き始めますと、それは重症化のサインとなります。風邪だからと油断せず、なるべく早めに治療をしていただいたほうがベストですね。お気軽に、そしてお早めに受診していただければと思います。
※上記記事は2012.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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